クラウドアーキテクトのプロジェクト紹介

実務で使える生成AI関連プロジェクトのPoCから実装まで紹介します。

【初心者向け】AIエージェントで始めるDX入門 #1(AIエージェントって何者?仕組みとレベル感をざっくり解説)

はじめに

ChatGPTをはじめとした生成AIの登場により、業務効率化やナレッジ活用における可能性が大きく広がっています。
本連載では、実際に生成AIを使って、業務を支援する「AIエージェント」を作っていくプロセスを、初心者向けに10回シリーズでご紹介していきます。

第1回となる今回は、「AIエージェントとはそもそも何か?」「プロンプトだけの場合の限界」といった基本概念をわかりやすく解説します。

目指すゴール:議事録生成エージェントの開発

本シリーズでは、会議の文字越しまたは録音を元に以下のような処理を自動化する「議事録生成AIエージェント」の開発を目指します:

  • 会議音声・文字起こしから議事録を自動生成
  • 議事録から宿題事項(ToDo)を自動抽出
  • 宿題ごとに担当者・期限を明記
  • 必要に応じて、次回会議の開催や担当者への確認メールを作成

このような仕組みを、単なるプロンプトだけではなく、複数のAIを協調させる「エージェント構成」で作る方法を、段階を追って解説していきます。

AIエージェントとは何か?

AIエージェントとは、単に「答えるAI」ではなく、「自律的に考え、行動を組み立てられるAI」です。
人間に例えると以下のようなレベル感で理解できます:

レベル 例えるなら できること プロンプトだけで実現可能?
レベル0 質問に答えるだけのチャットボット 単発の応答・要約 ✅ はい
レベル1 言われた手順をこなすAI 一連の処理の自動化 ✅ 可能(プロンプトを工夫すれば)
レベル2 状況に応じて判断するAI秘書 分岐・タスク分解・要約+アクション提案 ⚠️ 難易度高(プロンプト職人技が必要)
レベル3 他ツールと連携して実行もするAI メール送信、カレンダー登録など実務アクション ❌ プロンプトだけでは限界

プロンプトで到達できる限界

プロンプトだけでも、議事録生成宿題事項のリストアップまでは十分に可能です。
ただし、担当者に連絡したり、会議の予定を調整したりといった「実務アクション」には、外部サービス連携やコード実装が必要になります。

本シリーズでは、最終的にAutoGenを使ってエージェントが以下を自動でこなす構成を目指します:

  • 議事録の構成を整える
  • 宿題事項を抽出し、優先度と担当者を分類
  • 次の会議の必要性を判断し、必要があればメール作成

AIエージェントの未来と私たち

AIエージェントは、単に作業を手伝ってくれる道具ではなく、私たちの「デジタルな相棒」になりつつあります。
とはいえ、万能ではなく、どこまでできるかを見極めながら適切に使うことが重要です。

本シリーズでは、概念 → 実装 → 応用 と段階を踏みながら、みなさんの業務にも活かせる形でノウハウを提供していきます。

次回予告

第2回では、「AutoGenとは何か?」「複数エージェントがどのように連携して仕事をこなすのか?」について、わかりやすい例を交えて紹介します。


このブログシリーズは全10回構成です。AutoGenを活用して、AIエージェントが「議事録作成 → 宿題管理 → 実務アクション」まで行えるようになる仕組みを、実装付きで紹介していきます。